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春節

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しかし。さむい。さむいよっ。
せっかくなおった風邪をまたぶりかえしてしまいそう。
東京は突然のぼた雪。あっという間に積もってしまった。
とはいえ、東京の雪は水っぽくて、すぐにぐにゃぐにゃびちゃびちゃになってしまう。
でも雪を見るたびに思う。なんてつめたくて、はかなくて、美しいんだろうと。
自然の織りなすもの。人智では及ばないもの。神秘なもの。
でも私たち人間はそれらを讃え、畏れ、祈りを捧げてきたんだよなと、
ぼんやり思いを馳せてみたりする。

昨夜NHK教育の田中正造と南方熊楠特集を観た。
録画したので二度観たけど、また観ようかなと思ってるほど素晴らしい内容でした。
でもうまく内容を書けないので、
とりあえず番組の内容はNHKのサイトから以下にコピペします↓

*****

「日本人は何を考え生きてきたのか / 明治編・文明の扉を開く
~第三回 森と水と共に生きる 田中正造と南方熊楠~」

今から100年前、森と水を守ろうと奔走した二人の男がいた。
「生命(いのち)の思想家」田中正造と「知の巨人」南方熊楠である。
足尾銅山鉱毒事件で 田中正造は、被害民のいのちを奪う鉱毒の実態を知り、政府と企業の責任を追究する。
議員を辞職し、直訴した後、田中は、強制立ち退きに抵抗する谷中村に入った。自ら「谷中学」と称して村民に学び、水と森と共に生きる思想を生み出していく。
原発事故以後、晩年の思想家・田中正造の再評価の声が日本のみならず、韓国でも高まっている。
一方、南方熊楠は、政府が打ち出した「神社合祀令」が地域の生態系や文化を破壊するとして反対。地元の熊野の森を危機から守ろうと闘う。
南方は粘菌などの生物学の研究から民俗学、宗教学など幅広い知見を得て、南方曼荼羅とも呼ばれる知の体系を編み出し、100年前に独自のエコロジーの思想を究めた知の巨人だった。
番組では俳優の西島秀俊さんが足尾、旧谷中村、熊野を訪ね、
田中正造、南方熊楠の思想と闘いを見つめていく。

*****

・・・というもの。
番組を見終わった感想は、
今の日本も100年前の日本もあんまり変わっていないんだとガックリしたことに尽きる。
100年前も、山から赤い水が出て、山がハゲ山になり、汚染及び健康被害を受ける中、住民たちは村を追われているのにも関わらず、政府は「少量の銅ならむしろ健康に良い」と言い出す始末。まるで今の日本と同じじゃないかと吐き気がした。
国家の発展、利潤追求、という言葉を使って、私たちは何を得てきたのだろう。
そのなれの果てが、この原発事故。半減期1万年?2万年?何それ?
どうしてこんな恐ろしいものを我々は手にしてしまったのだろう。

しかし、その反面、貧困の中、最期まで政府に屈せず、民衆の側に立ち、
自然を守ろうと奮闘した、田中正造や南方熊楠のような先人たちがいたこと、
そして名もなき人々が立ち上がり、そしてこの国を支えてきてくれたということ、
それらはなんと嬉しく誇らしいことなんだろうと思った。

「少しだも人の命の害ありて少しくらいは良いと言うなよ」 
「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし。」
「古来の文明を野蛮に回らす。今 文明は虚偽虚飾なり。私慾なり、露骨的強盗なり」

また、田中正造の遺品は枕元の信玄袋1つ。新約聖書と帝国憲法、日記帳、請願書の原稿そして小さな石が3つ。美しい話。そんな高貴さにも胸をうたれました。

そんな、番組は胸が痛む内容だったけど、
美しい俳優の西島秀俊さんが語ることにより、
ちょっと色っぽい気分になったのは私だけかしら(笑)
しかしいつまで人間というものは、利益追従のあまり、大切なものを簡単に失っていくのだろう。わたしたちは歴史から学ぶことは出来ないのだろうかと思う。

「人民はもっと権利を主張すべきである」という言葉もあった。
私もそう思う。難しいことなんてわからなくてもいい。
ぶっちゃけ科学的根拠なんかわかんなくたって主張すべきだと思う。
だって、私たちの住むこの国を、星を、こんな乱暴に扱っていいわけないじゃない。
生業を失い、故郷や住む場所や家族や仲間を失ってる人がいる。
自分の作った野菜を食べられない人たちがいる、水を安全に飲めない地域がある。
それらのことに対しての憤り。それだけで充分理由になるじゃないか。
安全な被爆なんてありえない。少量なら健康にいいっていう道理も当て嵌まらない。
森と水とともに生きる。自然への畏怖の念と、命たちへの愛情。
ここを中心に見据えた文明じゃないのなら、
それは本当の文明でも発展でもないと、私は強く思う。
そしてその真ん中には子供たちが住める世界でなくてはいけないと思う。
私自身、水俣病のことも、足尾銅山鉱毒事件のことも、不勉強だけれども、
私たちはもっと声を上げてもいいと思う。「ふるさとを返せ!」と。

今日は旧正月でお正月。
中華街とかでは春節祭で大賑わいなんだろうなぁ。あぁ爆竹の音とか聞きたい。
わたしといえば、今夜3度目の手術と入院が決まってしまった。
今度は小さな手術とはいえ、最初ひとりでちょっとうろたえたけど、
でも、こうやってわたしはきっと長生きしちゃうんだろうなぁと思ったら笑ってしまった。

さてさて。リ・スタートだ。
新しい年を、新しい時代を、そして新しい私を迎えにいかなくては。
小さくなって着れない服も、古い価値観も、窮屈な恋も、変な匂いのする人間関係も、
面倒くさいこだわりも、悲しいだけの思い出も、
因習も、妥協も、不安も全部捨てて、新しい今日を生きよう。
そして明日へつなげたい。先人たちが私たちにしてくれたように。
誰かを待ってても何も変わらない。愚痴っていても泥舟のように沈むだけ。
うまくいかないのは他人のせいじゃない。
変えたいことがあるならば、さっさと自分から動けばいいことよ。
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by lalaleene | 2012-01-23 23:59
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(函館の赤レンガ倉庫街にて)


気がつけば1月18日。
松の内も過ぎてまもなく大寒。いよいよ春を迎えますね。
わたしは今まで気力で持っていたのが昨日よりとうとうダウンしてしもた。
38℃。しんどー。

12日から16日まで北海道に行ってきました。
とにかく寒かった!!夕方外を歩いてたら、道行く人に「今マイナス6度だよ」と言われびっくり。でもホント耳がちぎれそうに痛かった。完全に軽装でした。北海道を甘く見てました。すみません、北海道。

札幌ではライブをしました。
みんたるという素敵なコミュニティカフェで、ひさしぶりの馬頭琴・嵯峨治彦くんと、サンポーニャの岡田浩安さんと、私の歌とキーボードでのステージを1時間、そして2ステージ目では、初共演のだるま森さんとえり子さんと、私の歌とアコーディオンで「反原発・ロックコンサート」をひらきました。
本当に楽しかったぁ。共演者にもお客さんにも恵まれて、
とてもしあわせなきもちで一年を幕開けできました。
少女のようだ、と、「ピュア・リーヌ」という称号もいただきました(笑)初めての場所で、わたしという初めての人間を温かく迎えてくれた、札幌という温かい町に感謝です。

ライブのあとは夜行バスにて移動。
そして函館では、札幌から夜行バスに乗って、函館駅に早朝着いたときは、
一面真っ白の吹雪。あまりの凄さにかなり度肝を抜きました。
函館では全国児童演劇協議会の集まりに出席。
「子どもの未来」や「文化」などたくさんのテーマについての討論会。
基本的に真面目な集まりでしたが、夜は歌に酒にイカ踊りに、
アコーディオンを延々3、4時間?何十曲弾いたかな、
徹底的に誰かのリクエストに応え、伴奏しまくり、弾きまくり、
みんなと歌を歌いまくるという「流し」をやりました。
大騒ぎの一夜ではありましたが、全国にこんなにも美意識と哲学に溢れた
演劇人がいるということが、私には感動的でした。やりぬく大人の姿勢を見せることこそが文化の継承だと言った人の言葉が印象的でした。
また思春期真っ只中の青年たちとたくさんお喋りできたことも。この子たちの迷いは、物質主義できた私たち大人の責任でもあるんだということが身につまされるようでした。

帰りは青函連絡船を使い、青森へ行き夜行バスで上野へ。青森では津軽海峡冬景色を初体験。寒いことは理解できたが、なぜに道産子娘があんなにドロドロ歌うのかが理解できんとも思った。自分を捨てた男に私ならあんな風に歌を送らないよ。

行く先々でいろんな人たちと出会っていくこと、再会していくこと、演奏していくこと。
あらためて旅人生の楽しさ、よろこびに打ち震えています。
移動はバスだったり、船だったり、こないだは深夜の亀石峠でひとりで運転してた車に鹿が2頭突っ込んできてハンドル切ったため雪の固まりに激突。一時抜け出せず遭難しかかる事故(?)もあったり、ますます貧乏旅行の極みを歩んでいますが、自分は「移動の星」に生まれた子どもなんだなぁ、と最近ようやく観念するようになりました。
そしてそのお供をしてくれるアコーディオンのおかげで、より旅が楽しくなっています。
行く先々で、時には道端で、電車の中で、アコーディオンを弾いて、
みんなで歌をうたうという時間を持ててること、
自分が思ってるほど、そんなに悪い人生でもないんだなあと思ったりします。

今年は新年からいろんなことがありました。
いろんな人たちがやってきて、いろんなことが起きて、
その中からいろんな感情を学びました。
そんな中で思ったことは、どんなときも、自分の思ったように、決意したように、
人生は進んでいくんだなあということです。
どんなに困難でも、「やり抜きたい」と思ったことを、淡々とやればいいんだと思う。
うまくいかないかもしれない。でも評価も結果もどうでもいいこと。
大事なことは決意して覚悟すること。
自分の心に「やるぞ」と覚悟することなんだと改めて思いました。
そしたらあとからいろんなことが後押ししてくれる。そう信じられるようになりました。

今年はどんな年になるかしら。
ちなみに私の初夢はイケメン男子2人とオープンカーに乗り、
爆発・火災に巻き込まれて背中にガラスが刺さるという夢と、
温泉に服のまま入って湯上りが寒くなるという、なんだか怖~い二本立てでした。
被災地の復興のこと、原発の収束のこと、私の心はいろんなことでいっぱいですが、
答えは簡単じゃないから、ちょっとずつでもアクションするのみだと思っています。

みなさんにとって良い一年になりますように。
今年もよろしくね。

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(函館で。ホテルの館内のスリッパ履いて出てきてしまった。このあと滑った)
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(函館・朝市。うまそうだけど朝からこんなに豪華なものは私は食べれないし、食べたくない)
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(吹雪いてた。。。)
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(湯の川温泉。いいお湯でした)
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(謎の鼻毛団。デビューです)
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(嵯峨君、岡田さんと。再びご一緒するのが夢でした。馬頭琴も笛もうっとりするほどいい音)
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(左が嵯峨君。右が岡田さん。同世代三人組。年いってるけどドリカムみたいやん??)
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by lalaleene | 2012-01-18 03:26

シンガーソングライター・ララリーヌのブログ


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