ある晴れた昼下がり

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(前回に続きヘンダ2連発。「見てお母さん!ブランコ!」と学校帰りにひとりブランコする高校3年生。それを撮影する母・ララリーヌ。公園デビューしたての母子かっ!?)
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(町で見つけた。誰かにお願いごとする時はこのぐらいズバっといかなきゃいけません。)

最近は大分から東京への船の乗り継ぎもあり時々神戸に行く。
今回は先輩アーティストのだるま森夫妻や札幌や京都のお友達らと会い、
だるま森さん夫妻のおもちゃ箱のような家でおしゃべりしたり録音したりしながら、
たくさんの刺激とインスピレーションを得ることができた。
それと、そのだるま森+えりこさんが千秋楽の日にゲスト出演するということもあり、
「楽市楽座」さんという親子3人で日本中を回る野外劇団の舞台を観に行った。
夜の神社、手作り池の水上回転舞台はなんとも怪しく幻想的で、
それはそれは移動遊園地のよう。
座席にはカラフルな折り紙が置いてあり、そこに御捻りを入れて、
「いいぞ!」ってなったら投げるという、言葉通りの投げ銭制だった。

芝居は、爆発を起こしたクロアリの国から逃げてきた不良少女クロが、
落ちぶれた海賊ゴキブリのゴキ、最近売り出し中の海賊カマキリのカマコと出会い、
宝の島を探す旅に出るというもの。
(公式HP http://yagai-rakuichi.main.jp/ より)
歌あり笑いあり、社会問題を鋭く風刺した現代のかわら版のような芝居。
「自分の国に帰りたくても帰れないんだよ。」と泣くアリ役、
萌ちゃん(12歳)に泣かされた。
楽市楽座さんの描く「宝の島」は私の心にある夢と同じ。
ケンカはあるけど民主的で分かち合い許し合い奪い合わない自然豊かな小さな世界。
そんな島が見つからないのなら、自分たちで作ったらええやないの!っていう世界。

ここ数日、ウチの屋根の上のつばめと隣の子どもと家の前の
保育園のビービーギャギャーバタバタバタバタと生命力に溢れた暮らしの中、
青空の下、ベランダの花をいじりながらいろんなことを考えている。
ふと、思い出したのは私の大好きな詩人・茨木のり子さんの詩。

「知命」

他のひとがやってきて 
この小包の紐 どうしたらほどけるのかしらと言う
他のひとがやってきては 
こんがらかった糸の束 なんとかしてよ と言う
鋏で切れいと進言するが肯(ガエン)じない 仕方なく手伝う もそもそと 

生きてるよしみにこういうのが生きてるってことの 
おおよそか それにしてもあんまりな

まきこまれ ふりまわされ くたびれはてて
ある日 卒然と悟らされる
もしかしたら だぶんそう 沢山のやさしい手が添えられたのだ

一人で処理してきたと思っている わたしの幾つかの結節点にも
今日までそれと気づかせぬほどのさりげなさで


はー。なんて優しい詩なんだろう。
こんなきもちで生きれたらいいなあと思う。
ああ、海に潜りたい。今日は島唄をうたいながら歩こう。
必ず高音ひっくりかえるけどそんなの関係ない。
上手に歌えなくてもいい。自分のために歌うのだから。
今日は大好きな八重山のうたばかり歌おう。
「鷲ぬ鳥節」「波照間島節」「娘ジントヨー」わたしの大好きな歌。
島に行けなくても手に取るように風や色を思い出せる。
あの歌たちが島を出てからもわたしを支えてくれた。
歌は人を裏切らない。歌はいつだって自分自身の味方だ。
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by lalaleene | 2012-05-18 12:05

シンガーソングライター・ララリーヌのブログ


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